2011年12月15日

Google SketchUp クリスマスセッションに参加

Google SketchUp ノベルティグッズ
SketchUp は、僕が主催する兵藤事務所にも導入している 3D モデリングソフトです。自由に使えるようになるにはそれなりのトレーニングが必要ですが、大変扱いやすく、模型を作らなくても様々な検討ができ、効果的なプレゼンもできるので、とても気に入っていますし、なにしろ楽しく設計できます。僕が使用しているのは、有償の PRO 版ですが、フリーバージョンもあるので、クライアントにモデリングデータを渡すこともできます。さらにレンダリング用のプラグインも多くの種類があるので、それらを導入すればフォトリアルな表現も可能です。ちなみに「集の家」平屋タイプは、SketchUp でモデリングし、SU Podium というプラグインでレンダリングしています。

12月14日(水)14:00~SketchUp PRO の日本代理店アルファコックス主催のセミナーに参加しました。場所は六本木ヒルズの Google 日本本社 27階ということもあり、クライン・ダイサム設計のオフィスも見学できるかも、と期待していたのですが、やはりセキュリティの問題があり、会場のセミナールームHANABI とカフェテリアの一部のみしか入室できませんでした。

セミナーは、マーブリングファインアーツの萩原氏の事例紹介が大変参考になりました。事例は映画やCMのセットデザインと設計・検証にSketchUpを使用するというもので、撮影所の広さや、カメラアングル・可動範囲などから、適切なスケールで効果的な数量のセットを組み、裏方の動線までも検証するといったもので、非常にわかりやすく、撮影の現場でも打合せや撮影がスムーズに進むのではと推察されました。また、僕も含めて会場が全体がどよめくほど驚いたのは、人物のモデリングを既存データや他の人物ポージングソフトからのインポートデータを使っているのではなく、SketchUp でゼロから作っているということです!萩原氏によると、「あくまでもセットのコンセプト説明と検証のための3Dデータなので、ローポリゴンでデータを軽くすること大事」とのこと。フォトリアルな映像はCG屋さんが作るのだそうです。また、あまりプラグインも使用しないとのことで、氏の SketchUp の画面には、”2Dtools” と “FredoScale” しか(他に”Mirror Selection” はあったかも)見当たりませんでした。

第2部の Ruby の活用法は、”Joint Push Pull” と “Round Corner” の紹介と MOI による NURBS データを SketchUp へ取り込む方法、SU Animate の新バージョンの紹介。どれも知っている情報でしたが、SU ユーザーの現状を知ることができました。SketchUp の Ruby プラグインは、ほとんど英語・仏語圏で作られています。また SketchUp 関連の解説本にも Ruby に関する情報はあまり無く、掲示板等を見ても自分が使用している Ruby をあまり話したがらない風潮があります。それらが新たに導入を検討しているユーザーの敷居を高くしているような感じがするので、アルファコックスは、日本語での Ruby 紹介サイト RUBY DEPOT JAPAN – for SketchUp – のより充実したわかりやすい情報提供をお願いしたいです。

セミナー後の懇親会は、塊のハム等をおつまみにビール、ワインが振舞われ、萩原氏と話をさせていただいたり、他の参加ユーザーとの情報交換ができ、結構楽しく充実した3時間でした。写真はSketchUp 関連ノベルティグッズです。頂いて素直に嬉しいです。

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カテゴリー:コンピュータ, 建築 |  コメント (0) |  投稿者:hyodo

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