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2005年5月13日

「夜霧の恋人たち」を再び観て

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1968年仏、監督トリュフォー。

HDビデオレコーダーの整理をしていたときに、この作品を見つけた。一度観たはずなのに消去していないということは、「面白かったからDVDに焼いて保存せよ」ということだ。しかしどんな映画だったのか思い出せなかったので再生ボタンを押した。オープニングの歌が流れ出すとすぐに思い出した。

残されし恋には、私たちの恋には ♪
あの美しい日々の何が残っているのだろう・・・・・・♪

この歌の詩がこの映画のすべてを表している。
ランデヴーが4月でなくても、小さな村や古い鐘つき堂の思い出はなくても、似たような記憶ならいくらでもあるだろう。そのときに感じた喜びや怒りや悲しみは、時とともにだんだんと色あせて、はかなさと切なさだけが残る。この映画はそうして心に刻まれた想いの集積なのである。いつどこから観ても引き込まれる作品。去年も観ているはずだが、忘れていたのは同じ時期にトリュフォーの作品「突然炎のごとく」が私に忘れがたい大きな影響を与え、こちらを何度も何度も観ていたからである。でも「夜霧の恋人たち」は今年観た映画 No.1 である。シリーズ作品のようなので、他も鑑賞しようと思う。

俳優もみどころ。ジャン・ピエール・レオの無責任な役回りは、いい加減さにしても、若さによる拙さにしても、役と現実のレオの振る舞いが重なるようで目が離せない。デルフィーヌ・セイリグは台詞で美しさの秘密を告白してくれる。クロード・ジャド!手綱の取り方がめちゃ旨い!

ファッションはゴダールのようなコントラストの強さはないが、かわいらしく、今でもそのまま通用します。普段の着こなしの参考になること間違いなし!

※今日で倉庫の写真はおしまい。次回より新シリーズです。お楽しみに!

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カテゴリー:映画 |  コメント (3) |  投稿者:hyodo

2004年11月9日

突然炎のごとく

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監督トリュフォー、1962年。なぜか何度も見てしまう。
「心から心へ移る愛は、神よ、苦しみを生む」みんなそうなのだろうか?

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