山下のマンション・リノベーション
横浜市に計画した夫婦+子ども2人のための高層マンションのリノベーションです。
山手のマンション・リノベーションをご覧いただいたご夫婦からご依頼を頂きました。
リビング(上)
フローリングはカリン、天井・壁はフェザーフィールです。間仕切壁はラワン合板、一部に自然石のトラバーチンを使用しました。
玄関ホール(左)
玄関ホールから直接リビングへアクセスすることにより、廊下を極力なくしリビングの面積を確保すると共に、建具は透明ガラスを入れて視線が通るようにしています。
ダイニング(左)と対面キッチン(右)
ダイニングとリビングはひとつの部屋ですが、少しくびれた部分をダイニングにして空間の変化を付けています。ダイニングとキッチンカウンターの仕切りは、少し背のある薄い木の腰壁にしています。敢えて受け渡しカウンターにしないことで生活感が薄まります。実はクライアントのアイデアです。
キッチン
ダイニングから見える部分を造作カウンターと食器棚とし、壁を耐水性のある淡いグリーンの塗り壁にしています。システムキッチンは TOTO の製品です。
主寝室
勾配屋根に間接照明を仕込み小上りを設けた草案風の寝室です。入口をアーチにして両開きの扉にすることにより、リビングとは異なる場を演出しています。
子ども室
子ども室は秘密基地的な立体空間です。2段ベッドを仕切りとした4畳半弱の面積しかありませんが、勉強机と本棚、カバンを置くスペース、上着を掛けるハンガーパイプがあります。子どもたちの衣類は家族用のウォーク・イン・クローゼットに収納します。
洗面台と浴室
洗面台に洗面器を2台設置しました。足元にはワゴンを置けるように開けています。顔を明るく照らせるように、ライン照明をオープン棚とミラー棚の段差に仕込んでいます。浴室は床・壁がタイル張りでステンレス枠の強化ガラスドアを洗濯できるオーダーシステムバスを採用しました。
ウォーク・イン・クローゼットとランドリー
クローゼットは家族みんなで使うように棚をレイアウトしています。ランドリーにはハンガーパイプを細かいピッチで設置し、「物干しファン」という製品を設置しています。
設計時の CG
横浜市に計画中の夫婦+子ども2人のためのマンションのリノベーションです。
山手のマンション・リノベーションをご覧いただいたご夫婦からご依頼を頂きました。
2020年4月、完成致しました。近いうちに竣工写真をアップいたします。
寝室や子ども室をコンパクトにまとめ、広く変化のある LDK を作りました。リノベーションで位置をコントロールできない構造体(壁の凹凸や天井の梁型、柱型)やパイプシャフトを、広く一室空間である LDK を微妙に分節する要素として意識的に利用しています。
リビングからダイニング、キッチンを見る(D5b案)
ダイニング・スペースの天井廻りのデザインがようやく決まりました。梁・柱型・PS の段差を曲面でまとめました。フローリングは D5 案より少し赤身のあるカリンになりました。
リビングからテレビ台を見る(D5b案)
梁・柱型の曲面処理は、テレビ台の後ろの壁まで続き、間接照明を天井を照らすように変更しました。テレビ台の後ろの壁はトラバーチンに決まりました。
リビングからダイニング、キッチンを見る(D5案)
ダイニング・スペースの天井を低くしてアクセントにしています。フローリングは濃い茶色の樹種になりました。上図は丸天井バージョンです。
リビングからダイニング、キッチンを見る(D5案)
上図は格子天井バージョンです。
リビングのテレビ台(D5案)
テレビ台を設置する壁は他の壁と比べて独立しているような印象とし、素材を石、左官、板などを検討しています。
ダイニングからキッチンを見る(D3案)
キッチンは対面式でありながら存在を感じさせないデザインと距離感にしてあります。
ダイニングからリビングを見る(D3案)
LDK を更に広く感じるられるよう、子ども室とリビングのプライバシー調整を考えて、仕切りの上部をガラスランマとしています。リビングのテレビを置く場所の壁は存在感のあるタイルを検討しています。
キッチンからダイニングを見る(D3案)
対面キッチンからダイニング、リビングまで見通せ、バルコニーに面した風通しの良い LDK です。
洗面室(D3案)
ふたつの洗面器が家族のコミュニケーションを豊かにします。オープンとクローズドの収納を用意し、隠したいものとすぐに手に取りたいものに分けられるようにしています。カウンターの下はオープンにして、狭く感じやすい洗面室にわずかながら広がりを与えています。洗面台の左手はキッチン、右手には洗濯乾燥室となっており、機能的な家事動線になっています。