佐原の家

3世代 4人家族のための住宅です。現在はお子さんがひとり増え、5人家族です。 敷地は街から少し離れた住宅用分譲地にあり、周辺は田んぼが点在し、南西側のJR成田線の向こうには丘が見え眺めの良く、北側には利根川へ流れ込む水路の土手が見えます。

クライアントのご要望は、①シンプルな外観、②広い2階リビング、③4つの個室、④4台分の駐車スペース、でした。そこで敷地北側の私道に駐車スペースを取り、シンプルな直方体のボリュームを南側の農道に寄せ、両隣の建物から均等にスペースを空ける配置としました。

アプローチとポーチ

屋根付きポーチはスチールで製作し、目隠しにポリカーボネイト板を取り付けました。アプローチの踏み石はプレキャストコンクリート平板です。

階段・ホール

2階リビングのため、2階への上り下りが楽なように階段の段数を減らし、階段ですれ違うことができるように幅を広く取りました。中央の小窓は、個室とホールの通風窓で、家族間のコミュニケーション・ツールにもなっています。

リビング・ダイニング

広さは 16畳ですが、開口部を1.8mと低めにし天井高を2.6mと少し高めにすることによって、寸法比を大きくし、視覚的には実際以上に広く感じる空間となっています。

リビングからの風景

目の前に稲のグリーンが広がります。窓外の格子はバルコニーの手摺。右の白い台はベンチです。

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子ども室

子どもがまだ小さいため、全開口引戸で仕切りつなげて使用できるようにしました。右手小窓はホール側に設けたコミュニケーション兼通風窓です。

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ホールと1階の個室群

ホールと1階の個室群の境界には少し段差を設け、プライバシー・ゾーンであることを印象付けるとともに、個室群の天井高を確保しています。

埼玉県川口市の一級建築士事務所 兵藤善紀建築設計事務所