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エスケイ電機オフィス・リノベーション

埼玉県入間市の企業からご依頼頂いたオフィス・リノベーションです。

クライアントは配電盤・制御盤・分電盤の設計から製造を業務としています。社屋は1階が工場、2階が食堂・休憩室、3階がオフィスと工場となっています。本計画では、業務の拡張に伴い 3階の既存オフィスをリノベーションしました。

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設計エリアの様子

ここでリノベーションの目的を列記します。

  • 総務・営業・設計の社員同士がコミュニケーションを取りやすくし、社員の増減に対応しやすいオフィス・レイアウトにする。
  • オフィス・レイアウトの変更の際も、照明、電源、通信インフラ等が柔軟に対応できるようにする。
  • 納品、製品検査等で来社する顧客応対や、親会社のとTV会議をするためのクローズドの会議室を2室設ける。
  • 環境負荷軽減のため、天井・外壁・開口部・床に断熱を施し、高効率の空調やLED照明を設置する。

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営業エリアからシェアデスク、設計エリアを見る

リノベーションの目的は下記の方法で達成しました。

  • 中廊下を挟み部門ごとに分かれていた各室の壁を取り払い、一室にまとめ、広がりのあるオフィス空間とした。
  • 金属製OAフロアーを採用により、電源、通信インフラの位置変更が簡単に行えるようにし、照明は必要照度をどの場所でも得られる配置とした。
  • 会議室の2室は、エントランス近くに設け、来客を案内しやすいようにするだけでなく、使用中かどうかをFIXガラスに設置したブラインドや照明で判断できるようにした。会議室2には、ホワイトボードを壁と一体とし、プロジェクター投影が出来るように配線した。
  • 床・壁断熱は、高性能断熱材であるフェノール樹脂フォーム25tを使用し、天井はグラスウール 155t を施工した。またすべての外部開口部に樹脂製2重サッシを設置した。空調はメンテナンスも考慮して高効率エアコンを配し、LED照明はエリアごとに点灯消灯できるようにした。

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シェアデスク

社員同士がコミュニケーションを取りやすくするために、上写真のように、シェアデスクを挟み適度な距離を取りながら、設計エリアと営業エリアを結び付けています。社員同士の打合せや昼休みの雑談などに使われています。

オフィスの照明計画

オフィスに入ってすぐのシェアデスク廻りは温白色の間接照明で暖かみを出し、営業・設計エリアは黒い天井に昼白色のライン型照明で十分な照度を取り、モダンで先進的な企業のオフィスであることを表現しました。

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エントランス

木製建具と腰壁で、暖かみのある表情にしました。ガラス FIX はエントランスに自然光を入れるためだけではなく、会議室の使用中かどうかをブラインドや照明で判断できるように設けています。

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会議室1

少人数での会議や、来客をお待ちいただくとき、納入業者と簡単な打合せをするための会議室です。

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会議室2

5人以上の会議や、製品検査等で来社された顧客へのプレゼンテーション、テレビ会議などのための会議室です。正面の白い壁は、マグネット対応のホワイトボードになっており、プロジェクターのスクリーンボックスも備えています。

改装前の様子

営業と設計は別々の部屋で業務を行っており、社員のコミュニケーションが取りづらかったそうです。

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改装前の営業・資材・社長の事務室です。

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改装前の設計室です。デスクを増やす場合のレイアウトに難がありました。

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改装前の中廊下です。営業、設計、会議室は全て中廊下で分断されていました。

埼玉県川口市の一級建築士事務所 兵藤善紀建築設計事務所