「i 方向、j 方向頂点移動ツール」の使い方

x - y 座標が水平・垂直の軸だとすると、それに対して角度を持った i - j 座標を基準として作図したいことがあると思います。このメニューコマンドは、i 方向、j 方向へ図形の頂点を移動するためのコマンドです。グループ化された図形もグループに入ることなく頂点移動が可能です。

各種「斜め作図支援」プラグインの設定方法は、ダウンロード、インストールをご覧ください。

i 方向、j 方向頂点移動ツール 1

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i方向に頂点を移動させたい図形を選択します。

この例は、アルミサッシと額縁がグループ化されが図形です。

i 方向、j 方向頂点移動ツール 2

2.

「i方向頂点移動ツール」をクリックします。

j方向へ頂点移動する場合は、「j方向頂点移動」を選択してください。

i 方向、j 方向頂点移動ツール 3

3.

移動する頂点を選択します。

範囲は矩形で指定してください。

i 方向、j 方向頂点移動ツール 4

4.

ダイアログが表示されます。
i方向への頂点移動距離を入力フィールド(1)に入力し、リターン・キーを押すか OK ボタンをクリックしてください。

基準線角度の入力フィールド(2)には、先ほど取得した数値が自動的に入力されます。

i 方向、j 方向頂点移動ツール 5

5.

選択図形の頂点が移動されます。

寸法の拘束点も頂点移動するので、数値も連動します。グループ化された図形も頂点移動します。ちょっとマニアックですが、基準線角度が 0 [deg] 又は 90 [deg] のとき、四角形は多角形に変換されずに頂点移動することができます。

既知のバグ:オブジェクト・タイプが曲線の場合、取り消し(Undo)ができません。これは、SetPolylineVertex という関数のバグの可能性が高く、現在エーアンドエーに回避方法がないか Nemetschek に質疑を上げてもらっています。取り消しする場合は、ヒストリーの数値を使って元に戻してください。
>SetPolylineVertex のバグ回避方法を発見しました。次期バージョンで対応します。
また、グループ図形の頂点移動後に取り消しを行うと、図形ハンドル(アクティブ・ポイント)が一時的に取り消されません(再びその図形を何かしら操作すると元に戻ります)。