『メール』 タグの記事

2004年12月10日

手紙

10_IMG_1365

先日、久々に手紙を頂いた。手紙とは郵政省メールのことである。とても珍しい。最近はE-mailばかりで、海外に行っている友人からだってエアメールが来ることはあまりない。私が今夏訪れた中央アジアの田舎町だってインターネットカフェがあるのでE-mailで済ませてしまえる。仕事の途中で、もう一度その手紙を読む。字が非常に上手い人だなあと感心して引き出しにしまおうとすると、引き出しが引っかかってしまう。まいったなと思いながら手紙がしわくちゃにならないように引っ掛かった手紙を取り除く。そして目に付いたいくつかの封筒を取り上げて中の手紙を読んでみる。

1通目—A4用紙5枚に文字がびっしり、スペインよりI夫妻から

「・・・hyodo君が来たあと、年末年始は超ーつまらなかった。1月6日までTVで “Merry X’mas!” とか言っているし、サッカーもお休みだから、くだらないお笑い番組(私たちには理解できない・・面白くない)しかやってなくて・・・」(この部分I夫人)

2通目—A4用紙2枚にワープロで文章&写真、写真家Yさんから

「・・・ところでダマスカスのホテルで鳥鍋して喰ったんですか?やっぱり同じようなことをするんやなぁ。と、言うのはね、じつは僕もしたんです。・・・」

ここでI氏よりTEL有り。薪ストーブ設置の相談のあとで、「5年前の年末は超つまらなかったらしいね」「え?ああ、あの時ね!そうそう、めっちゃ退屈だった・・・」と一瞬盛り上がる気配を見せるが、お互い忙しいので、なつかし話にはならずに電話を切る。

3通目—A5用紙2枚小さい字、Kから

「今日という日が年の暮れだと思うとなんだかまた熱いものがこみ上げてくる。そして家に帰ったすぐ、すぐに君からの電話、いいタイミングじゃないか、私たち!」

みんな20世紀の手紙。どれも思いやりにあふれていて胸が・・・。
すごい、これだけでなんだか小説になりそうだ、と思っているともう昼。例の手紙もしまって、居間へ行く。

食事をしながら昨日BSで放映されたジュリエット・ビノッシュの録画を観る。「学んだのは?」という質問に対して「何もしないこと」とビノッシュ。荘子的な回答に感動する。

なんだか自宅の上空が急に騒がしくなり、テレビを見ていられない。ヘリが5機も低空でぐるぐる周回している(1億4000万強盗事件があったことを7時のニュースで知る。ウチはその現場まで歩いて5分なのでした)。双眼鏡でヘリを観察中に Eよりメール着信。「ブログにコメントできなくなった。なぜ?」「昼なのにメンテナンス中みたい」と返信。

静かになってきたので、またビノッシュのことばに耳を傾ける。「必要な感情はいつもそこにある」「必要なのは開放すること」

階の仕事場へ戻り、手紙のことを考える。先日のパーティーで頂いた北欧ジャズのCDを掛ける。そして計画資料を広げて机に向かう。

タグ:,

カテゴリー:雑記 |  コメント (4) |  投稿者:hyodo

『メール』 タグの記事