2004年12月の記事

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2004年12月18日

今年の手帖にメモしたことの中から

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アンナ・カレーニナからの抜粋 (2004.02.16):

「女と恋しながら何かことをやろうというのはまことに難しい。・・・」

FMで流れていたカーペンターズを聴いていて不意に思ったこと (2004.07.03):

「不安定な精神は高度な普通を装う」

映画「趣味の問題」を観た後の感想 (2004.07.21):

「フランス映画は嫉妬の限界を表現する」

ロシア・中央アジアを旅行の感想( 2004.09.07):

「スライスにんにくとジプロックと蜂蜜用ディスペンサーは必須」

映画「殿方ごろし」で印象に残った台詞 (記録なし):

「神は滅ぼさんとする者をまず愚に走らす」

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2004年12月15日

食べられてしまったカスピ海ヨーグルト

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今朝、カスピ海ヨーグルト(以下カスピ)を持ってヘヤサロンへ向かった。先日、ここのスタッフのSさんにカスピを小瓶に入れて差し上げたのだが、普通のヨーグルトと勘違いされて全部食べられてしまったのだ。そのとき私は急いでいて、カスピの取扱説明をきちんとするのを怠ってしまったのが原因である。カスピは牛乳と混ぜて室温に放置しておくことによって、ヨーグルトに育つ。今日はちゃんと説明したし、適量の容器と一緒にお渡したし、信頼できる方なので、育ててくれることであろう(Fさん、この部分Sさんに読ませてプレッシャー与えといて!)

ここまで書いてちょっと思い出したのだが、Eにもやはり容器付きでカスピをあげた。しかもご自宅まで届けたのだが、育てているだろうか?あれほどカスピカスピと姦しくしていたが、一度「育った」と報告があったっきり話題にものぼらない。アヤシイ。私は非常に疑い深くなっている。

2、3年ほど前、私はカスピを若く優秀ですでに先生と敬われていらっしゃる方から分けて頂いた。非常に厳しい方なので、私はカスピの菌を畏れ敬い、大事に扱い、絶やさぬよう日々気を付けて生活している。この記事をお読みになり、きっとあきれているか、ご立腹されているでしょうが、毎朝感謝しておりますよ。

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2004年12月14日

エスカレータの写真

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2年前のある期間、私は仕事が上手くいかず気持ちが弱っていてた。肉体的には精神安定剤としての水泳が習慣となっていたので体調は悪くなかったが、精神のほうは水泳では安定せず、ちょっとやばかったように思う。こういう時って、周りの人になかなか同情してもらえないんだな。コミュニケーション不全が誤解を呼び、反感を買い、更に軋轢が生じてしまう。その頃の手帖を見ると、暗い気分ばかりが記録されている。それでも私は時間を見つけて、これまた習慣化しつつあった街歩きをし、何か面白いものを探していた。本日より掲載するエスカレータの写真はそのような時期に撮影されたものが多い。

習慣というのはすばらしい。ある程度は精神状態とは関係なく実行してしまえるからである。いやだなとか何も考えず、自動化されるのだ。私はそれに救われていることが多いと思う。(ココまで打っていたら、外の光がキレイなので土手まで自動的に散歩。そして食パンを買って帰宅)

土手を散歩をしながら、この記事のことを思い返していた。私は弱っていたからエスカレータの写真を撮っていたのだろうか?違うような気がしてきた。私はそんな芸術肌の人間ではない。そして思い出した。もっと前、そう前世紀にJR東日本の広告で川原亜矢子さんがエスカレータに乗りながら振り向いているめちゃくちゃかっこいいポスターがあったことを・・・。チラシが取っておいてあったので今見て確認した。なーんだ、これに影響されたに違いない。私は単純な人間だな、それはいいとして今度生まれ変わったらソレイユ(川原さんの愛犬)になりたいな、などと真剣に考えていた。

だいぶ話がそれてしまった。では、エスカレータの写真スタートです。

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2004年12月13日

平安な心と妄想の宇宙

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今回はどうでもいいことを綴る。

私は仕事で住宅の設計をしたり、ブログの記事を考えたりしながら、よく耳かきをしたり、尻をボリボリしたりしている。時には鼻毛を切ったり、鼻くそをほじくったりもしている。これを読んで読者の方は少々あきれながらも安心されたに違いない。「みんなそうなんだ」と。それでも不安が払拭できない読者のために、私は更に告白しよう。仕事や記事を考えながら△△したり××したりもする。どうですか?これで95%の読者は安心されたのでは?「私だけではなかった」と。

しかし私はフツー人なので、妄想能力はこの程度である。残りの5%の方々には申し訳ないが、安心させて差し上げられない。あなた方は更なる妄想の宇宙へ旅立って頂きたい。そして私にこっそりそのことを教えて欲しい。専用メルアドをご用意したので、無料メールサービスなどからの匿名でどうぞ。(冗談ですが、ちょっとマジです)

本当にメールをくれる人はいるだろうか?などと私は少しワクワクしている。専用メルアドのアカウントの確認をしたところ、我が製菓仲間より、スイートポテトが焼きあがったとメールが入ってきた。何々?「サツマイモをくれた人に持って行きます・・・」なんだこれは!わざわざメールしてきて私にくれるとはひとことも書いていない!!この方は私の妄想力の及ばない変人に違いない(怒)

近いドアの写真は本日にて最後です。次回から新シリーズが始まります。乞うご期待!

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2004年12月11日

今年聴いた「青春アドベンチャー」

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NHK-FMのラジオドラマ「青春アドベンチャー」でスタンダール原作の「赤と黒」が2月、6~7月と放送された。私がもっとも好きな小説のひとつである。前編15話、後編15話。ジュリアンの声はビョンホンの吹き替え役の高橋和也。レーナル夫人は麻生祐未、マチルドは遠山景織子。

この小説の中で起こる事象のみを簡単にいうと、ジュリアンはレーナル夫人と不倫し、ばれそうになって追い出され、大貴族に取り入り、その娘マチルドを孕ませ結婚しようとするが、レーナル夫人が結婚を妨害し、ジュリアンはレーナル夫人を殺そうとするが未遂に終わり、ジュリアンは処刑される、という話。

なーんだツマンナイ、と思われた方、この物語にはこんなプロットなんて関係ないので、是非読んでいただきたい。

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2004年12月10日

手紙

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先日、久々に手紙を頂いた。手紙とは郵政省メールのことである。とても珍しい。最近はE-mailばかりで、海外に行っている友人からだってエアメールが来ることはあまりない。私が今夏訪れた中央アジアの田舎町だってインターネットカフェがあるのでE-mailで済ませてしまえる。仕事の途中で、もう一度その手紙を読む。字が非常に上手い人だなあと感心して引き出しにしまおうとすると、引き出しが引っかかってしまう。まいったなと思いながら手紙がしわくちゃにならないように引っ掛かった手紙を取り除く。そして目に付いたいくつかの封筒を取り上げて中の手紙を読んでみる。

1通目—A4用紙5枚に文字がびっしり、スペインよりI夫妻から

「・・・hyodo君が来たあと、年末年始は超ーつまらなかった。1月6日までTVで “Merry X’mas!” とか言っているし、サッカーもお休みだから、くだらないお笑い番組(私たちには理解できない・・面白くない)しかやってなくて・・・」(この部分I夫人)

2通目—A4用紙2枚にワープロで文章&写真、写真家Yさんから

「・・・ところでダマスカスのホテルで鳥鍋して喰ったんですか?やっぱり同じようなことをするんやなぁ。と、言うのはね、じつは僕もしたんです。・・・」

ここでI氏よりTEL有り。薪ストーブ設置の相談のあとで、「5年前の年末は超つまらなかったらしいね」「え?ああ、あの時ね!そうそう、めっちゃ退屈だった・・・」と一瞬盛り上がる気配を見せるが、お互い忙しいので、なつかし話にはならずに電話を切る。

3通目—A5用紙2枚小さい字、Kから

「今日という日が年の暮れだと思うとなんだかまた熱いものがこみ上げてくる。そして家に帰ったすぐ、すぐに君からの電話、いいタイミングじゃないか、私たち!」

みんな20世紀の手紙。どれも思いやりにあふれていて胸が・・・。
すごい、これだけでなんだか小説になりそうだ、と思っているともう昼。例の手紙もしまって、居間へ行く。

食事をしながら昨日BSで放映されたジュリエット・ビノッシュの録画を観る。「学んだのは?」という質問に対して「何もしないこと」とビノッシュ。荘子的な回答に感動する。

なんだか自宅の上空が急に騒がしくなり、テレビを見ていられない。ヘリが5機も低空でぐるぐる周回している(1億4000万強盗事件があったことを7時のニュースで知る。ウチはその現場まで歩いて5分なのでした)。双眼鏡でヘリを観察中に Eよりメール着信。「ブログにコメントできなくなった。なぜ?」「昼なのにメンテナンス中みたい」と返信。

静かになってきたので、またビノッシュのことばに耳を傾ける。「必要な感情はいつもそこにある」「必要なのは開放すること」

階の仕事場へ戻り、手紙のことを考える。先日のパーティーで頂いた北欧ジャズのCDを掛ける。そして計画資料を広げて机に向かう。

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2004年12月9日

今年読んでたコラム

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ウチは朝日新聞なので、その中からお気に入りのコラムと、印象に残った記事をご紹介します。

柳沢桂子「宇宙の底で」
人間の遺伝子には仲間殺しのDNAが組み込まれている、ということを前提に生命倫理の問題を提起していて、「かくれた次元」を読んだときのような刺激を受けました。

梅原猛「反時代的密語」
10月ごろのコラムで、キリスト教やイスラム教のような排他的な宗教では、今後の世界がやっていけなくなる。仏教のような緩やかな宗教が良い、というようなことを書いていて、この人殺されたりしないか、本気で心配しました。

藤巻兄弟「フジマキに聞け」
このおふたりテキトーなこと言っているようですが、これでいいんだと安心をもらえます。こんな漠然とした印象だけで、内容を全然覚えていません。でもお気に入り。

島田雅彦「快楽急行」
傑作中の傑作と言えるコラムがあったのですが、それを忘れてしまいました。その他商店街をカップ酒片手に巡ってフルコースする話は面白かった。真似したい(今年だったかな?)

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