『料理』 の記事

1 2 3 4

2005年5月31日

朝食にトマトジュース復活!

31_0974_0631_0977_02

私は毎朝トマトジュースを飲んでいる。しかし愛飲していた北海道の「オオカミの桃」という商標のトマトジュースは、昨夏の台風のせいでビニルハウスが壊れてしまってトマトの収穫量が激減し、出荷停止を余儀なくされたようで、ここ半年ほどは飲んでいなかった。先日、母が買ってきた料理雑誌にトマト特集が組まれており、全国各地のトマトジュースカタログが付いていたので、この際「オオカミの桃」は諦め、愛知の「まるごと完熟とまとちゃん」を取ってみることにした。この手の生搾りトマトジュースはドロドロしているのが特徴だが、塩分控えめでさっぱりとしたお味。室温で飲むと甘みがよくわかりよりおいしい!しかしどちらもすごいネーミングだ。

久々のトマトジュースはおいしい!

朝食が充実してうれしい!

私は一日の食事のうちで朝食が一番好きなのである。
旅行先でも朝食が美味しいとその日が楽しくなる気がする。
印象に残っている旅行先の朝食は・・・

香港シャングリラ・ホテル
料理、チーズ、果物、生ジュースの種類がものすごく充実していて旨い。ミルク、ヨーグルトでさえ山羊だの羊だの牛乳以外のものまで用意してある。バイキング形式だが、コーヒーとオムレツは注文制なこともマル。

イギリス、コッツウォルズ・ローワースローターのマナーハウス
完全なるイングリッシュ・ブレックファースト。ドライ&ウエット&フルーツなどシリアルだけで3皿も出てきた。朝からフルコース状態。

キルギス、チョルポンアタのローザの家 (写真)
粥にバターと砂糖をかけたカーシャにはじまり、手作りのスグリと杏のジャム、ハチミツ。目玉焼き、サラミ、キュウリ、トマト、パン、紅茶。果物は杏、スイカなど。特にカーシャと手作りのバターとジャムに感動!

イエメン、アル・ムカラ発アデン行長距離バスの朝食
チャイ(甘い紅茶)とホブス(パン)とショクシューカ(野菜オムレツ)、そして羊の脳ミソとスペアリブ。羊の頭が出てきたときには驚いた。ちなみに全部で60円でした。

ちなみに我が家の毎日の朝食メニュー(1人前):

  1. トマトジュース コップ1杯
  2. カスピ海ヨーグルト 茶碗1杯+ハチミツと季節のジャム<-夏みかんママレード
  3. スライストマト 半個<–トーストにハチミツをかけて乗せる
  4. バナナ 半個<–トーストに乗せる
  5. トースト 8枚切り2枚
  6. ミルクティー マグカップ1杯<–カルダモン、シナモン入り
  7. 季節の果物<–最近はグレープフルーツ。夏はメロン、秋は梨、冬はリンゴ等
  8. その他時々あるものとして、アボガド、アスパラ、キュウリ、ブロッコリーなど。

トーストにハチミツをかけた上にスライストマトを乗せる食べ方は、いつも「えっ?」と退かれてしまうのですが、本当に美味しいので是非試してみてください。

※今日のソフト・ハウス写真はお休みです。

タグ:,

カテゴリー:料理 |  コメント (8) |  投稿者:hyodo

2005年4月20日

シフォンケーキ・ダバダバ編

20_1284_02

シフォンケーキ・カテゴリーはこちら

最近シフォンのフレーバーには事欠かない。
たくさんあったはずの文旦はいつしか残り僅かとなり、私は将来のシフォン・ライフに不安を覚え始めていた。しかしそれは杞憂であった。なんと新たなフレーバーは向こうからやってきたのである。

それもたくさん!

しかもタダ!!

もぎたてピッチピチ!!!

以前母に頼まれて、母の友人の家に訪問するための文旦シフォン(正式名称:文旦マーマレード・シフォンケーキ)を焼いたことがあった。その方からお礼に夏みかんを頂いたのである。庭に生えている木からもいだ夏みかんなので完全に無農薬、そして新鮮だ。早速身を食してから皮をスライスしてママレードを作ることにした。

マレードを煮ているあいだ、映画を1本観ることにした。
最近録画したBS2の映画のリストを見ると次のようなタイトルが並んだ

甘い生活> フェリーニの皮肉についていけなさそー!
男と女の詩> クロード・ルルーシュか・・・・・・「男と女」とは違う映画なのかな?
薔薇の名前> エーコか・・・・・・ショーン・コネリーはいい演技をしているな・・・・・・もう一度観てもいいかも。
地獄の黙示録> 3時間はちょっとキツイなー。ママレードが煮詰まりすぎちゃうよ!

結局一番時間の短い「男と女の詩」を観ることにする。

ダー♪、バー♪、ダー♪、ダバダバダ♪、ダバダバダ♪・・・・・・

おっ、アヌーク・エーメとトラティニャンが映っている。これは「男と女」なのか?

アヌーク: 「お肉だけじゃ不満だったみたいね」
トラティ:  「何かたのもうか、ギャルソン!!・・・・・・部屋をたのむ・・・」

なんだこりゃ。と思ってたら、その後画面はカラーになり、刑務所内のレクレーションで「男と女」が上映されているのを服役者が観ていたことがわかるのだが、自分の映画の中に、過去の自分の作品を劇中劇に使うかね~。しかも抜き出した場面選択がちょっと・・・まあとにかくこの映画で私の恋愛観が変わるようなことはなかったが・・・。

映画で時間を無駄にしたなぁと思いながら、ちょうど良く煮詰まってきた夏みかんママレードにレモンの絞り汁を入れて味を調え、再度煮立ったところで火を止めた。そしてこれを使ってシフォンを焼いた。レシピは文旦シフォンと変わらないが、風味は異なる。レモンほど強すぎないがはっきりした酸味とみずみずしさ、それと微かな苦みのハーモニーと言ったらよいだろうか。

以前のシフォンコラムで、「『これはレモンの香りですか?』から始まる(なだいなだ氏)の著作」と書いたが、私の不十分な調査で間違い&勘違いでした。この場をもってお詫び申し上げます。真実は「白いぼうし」(あまんきみこ著)でした。冒頭の「これはレモンの香りですか?」のあとに続く言葉は「いいえ、夏みかんです」なのである。夏みかんシフォンは絵本好きのあのひとに捧げよう。今日、馬込の庭先になっている金柑(キンカン)見ながらそう思った。

タグ:, , ,

カテゴリー:シフォンケーキ |  コメント (4) |  投稿者:hyodo

2005年3月24日

シフォンケーキ・ラヴ・アフェア編

24_0613_02

シフォンケーキ・カテゴリーはこちら

私は浮気性かもしれない。長続きしない。すぐに飽きる。しかも新しもの好きだ。読者が期待するようなコトではない。シフォンに入れるフレーバーに関してである。これまでレモン、柚子、ショコラと華麗なる甘い遍歴を重ね、最近は「文旦」にとって変わった。

そもそも私は浮気をしたことがない(本当である)。これからもしないであろう(と自分に釘を刺しておく)。でも心変わりはあるかもしれない(と逃げ道を作っておく)。といっても今、浮気が成立するような環境に無い・・・・・・今年は是非そのような「環境」のアセスメント・プラン・メンテナンスをしたいものだ。誤解無きよう申し上げるが、「浮気がしたい」という意味ではない。「パートナーがいるといいな」と言っているのである。全然関係ないが、スギ花粉の飛散量を測定しているのは気象庁ではなく環境省らしい。

さて、私の新たなる仮の恋人「文旦さん」は夏みかんとグレープフルーツを足して2で割ったような感じの柑橘系果物である。色はグレープフルーツ色。形はヘタの部分が少し尖がっている。果肉は夏みかんより八朔(はっさく)に近い。酸味が強いので酸っぱいときもある。高知産が多く、全国の生産量の約80%を占めるらしい。私の家では4年前から毎シーズン1箱送ってもらっている。農薬の使用が十分配慮されているので、皮をスライスしてママレードが作れるのだが、大変そうなので昨年まで作ったことがなかった。今年はなぜか作る気分になり、しかも大量に夜な夜な煮てお世話になっている人に配り歩いている。3kgほどあった砂糖はすぐに底を付き、先日2kg買い足したほどだ。

その文旦ママレードを使ってシフォンを焼いてみた。ママレードシフォンは赤堀レシピ(しっとりシフォンケーキ、赤堀博美 著、別冊家庭画報、無聊ブックス参照)によると砂糖、サラダ油、水の分量がプレーンシフォンとだいぶ異なる。かなりの量のママレードを入れるので、砂糖は少なめ、サラダ油は多めで水は少なめである。文旦ママレードシフォンを初めて作ったとき、いつもはメレンゲを泡立てる段階でオーブンを予熱しはじめるのだが、先程の「環境」だの「アセスメント」のことを考えていたので、すっかり忘れてしまった。メレンゲが完成してから予熱したので、メレンゲは崩壊し始めたが、焼き上がりはまあまあだった。

翌日、ふらっと大学の友人が本を取りに我が家に立ち寄ってくれた。文旦シフォンとミルクティーをご馳走した。「あー、これが例のシフォンね?旨い!しっとりしていて。何が入ってんの?」あまり食べ物の感想を言う友人ではないので、私はその言葉に満足した。

ところでシフォンコラムの連載第1回目から赤堀レシピでシフォンを焼いている。全く他のレシピにブレていない。一途である。結構長続きしている。飽きずにやっている。ということは私は浮気性ではないのだ。証明終わり!

BGM “Everlasting Love” THE LOVE AFFAIR

タグ:,

カテゴリー:シフォンケーキ |  コメント (11) |  投稿者:hyodo

2005年2月8日

シフォンケーキ・冥捜編

09_0748_02

シフォンケーキ・カテゴリーはこちら

4日前、ショコラシフォンを初めて焼いた。少し難易度が高いシフォンのようなのだが、先日良いココアパウダーを手に入れたので、挑戦してみることにした。きっかけは昨秋、銀座1丁目の裏通りにある感じのよい小さなフレンチ・レストランで食事をしたとき、デザートに選んだショコラシフォンが気に入ったことだ。シフォンは3番目に出されたデザートだった。しっとりとして口の中で溶けるように仕上がっており、もう満腹だったのにもかかわらず、ペロンと食べてしまった。(ちなみにこのコースではデザートが4品も出てきた)

『あんなショコラシフォンをいつか焼いてみたいな』と私は野心を抱いたのだった。

マイ・リスペクト赤堀レシピ(しっとりシフォンケーキ、赤堀博美 著、別冊家庭画報、無聊ブックスを参照してください)によると、薄力粉とココアの使用する量はは同じであり、かなりココアの分量が多い。更にチョコレートオイルも入れるとある。しかしチョコレートオイルは材料が手元になかったので、ココアだけで作ってみることにした。

メレンゲと混ぜる前の生地の味は良く、このままでもなかなかおいしかった。ただし、プレーンシフォンの生地と比べると、ココアの影響でかなり粘度が高く、空気が残って焼いたときに空洞にならないかどうかや、きれいに膨らむかどうか心配だった。メレンゲはいつもより泡が均一になるように十分気を付け、丁寧にホイップした。そしてすばやく、しかしキチンと生地とメレンゲを混ぜ合わせ、注意深くシフォン型に流し込んだ。180度に余熱したオーブンに生地を流し込んだシフォン型をいれて、タイマーを37分にセットし、温度を170度に下げた(赤堀レシピの秘密のひとつ)。

オーブンに入れて焼いている間、家中がチョコの甘い匂いが充満した。ひと息ついたので、ボールに残っていたクリーム状の生地をしつこくゴムへらでかき集めて、意地汚く舐めたりして私は悦に浸った。その作業が終了すると、今度はシフォンがふんわりしっとり焼けるか心配になってきた。が、あとは待つよりしょうがない。しばらくするとその心配も忘れて、思い出に耽けっていた・・・・・・。

『オリーブ・モデル出身の「ショコラ」って歌手がいたよなぁ。年初めに靖国通り沿いの雑誌専門古書店に立ち寄ったとき、古い「Olive」がたくさんあったので、つい探してみたっけ・・・・・・。

くっちぶえでーーこいをしっよぉかなぁーー♪♪
(口笛で恋をしようかな)

『これはデビュー曲だったかな?昔、長い間海外旅行したときに持っていったカセットテープの中に、友人が選曲してくれたテープが1本あって、その中にこの曲が入ってたっけ。
そのテープには小沢健二も入ってたなぁ・・・・・・。

あのぉーひとのーゆめぇーをみて、きょうもーべっとのぉーなかー♪♪
(あの人の夢を見て、今日もベットの中)

『旅行中はそんな日々を送っていよ。
意外にも広末涼子の歌が入っていたぞ。なんでだ?

わんっ、つー、わんつーすりーふぉー♪♪
(ONE, TWO, ONE,TWO,THREE,FOUR!)

『そういえば、その友人はなぜか広末ファンだったっけ。
他には、大滝泳一もあったっけな。

こんやっきみはーぼくのものー♪♪
(今夜君は僕のもの)

『しかし、彼の選曲はすごい。こうして思い返してみると、起承転結があるみたい、物語になっているよ。繰り返し聴いていたから、今でもよく憶えているし、いつ頃、旅行していたか、わかる選曲だなぁ・・・・・・他に何が入っていたかなぁ・・・・・・』

ピーーー
オーブンのブザー音が鳴った。

ショコラシフォンは焼き上がり、オーブンから取り出し、シフォン型を逆さにして、よく冷ますため夜までキッチンに放置した。焼きあがった後も家の中はしばらくチョコの甘い匂いがしていた。

夕食後型抜きしてみると、空洞も無くキレイに焼けていた。色もキレイな濃いチョコレート色。しっとりとして口の中で溶けるように仕上がっていた。

母:「かなり大人の味ね」
hyodo:「甘さ足りない?」
母:「生クリームを添えたほうがいいかも」
hyodo:「味が足りない?チョコレートオイルを入れなかったからかな?」
母:「まあ、おいしいよ・・・・・・」
hyodo:「・・・・・・」

確かに何か足りないな、と私も思った。今度、製菓用チョコレートを買ってきてもう一度挑戦しよう。でも、それだけだろうか?

しばらくして、あのテープに「ある光」が入っていたことを思い出した。

※バルコニーの写真は今回が最後です。次回シリーズもお楽しみに!!

タグ:,

カテゴリー:シフォンケーキ |  コメント (8) |  投稿者:hyodo

2005年1月16日

おしるこ大好き!

16_1204_05

年初めの楽しみのひとつにおしるこがある。
今年食べた3種類のおしるこを紹介。

私の家では元旦から雑煮の後に食べる。鏡開きにも食べる。あんは作らない。いつも叔母からもらう。あんを水で溶き、砂糖を加え、塩をパラパラ。餅はトースターで焼く。

粟ぜんざいを須田町の「竹むら」で食べた。粟餅は粒粒が残っている。あんはしっかりした甘さ。食べ終わると梅の花びら入りの梅湯(たぶん梅茶ではない)が出て、口の中がさっぱりする。

お茶のお稽古でおしるこが出た。先生によると餅はコンロで焦げ目をつけてから電子レンジでチンしたとのことだった。芳ばしさが演出されておいしい。杉板の盆の上にお椀と箸が並ぶ。食べ終わったら懐紙(かいし)で箸を包むなど、当然礼儀作法も勉強する。

今度はあん作りに挑戦してみよう。

タグ:

カテゴリー:料理 |  コメント (7) |  投稿者:hyodo

2005年1月11日

シフォンケーキ・コンクール編

11_0654_04

シフォンケーキ・カテゴリーはこちら

昨日は祝日だったが仕事をしていた。私は仕事中にNHK-FMかJ-WAVEを聴いている。FMがつまらないときはあまり感情の起伏が激しくないクラシックCDを聴く。大抵バッハやモーツァルトの小編成ものだ。昨日は祝日ということもあったし、たまには華麗なピアノでも聴こうと思って、ショパン「24の前奏曲 作品28」を聴いていた。録音は1975年10月、ミュンヘン、24歳のアルゲリッチである。私は情熱的な演奏に耳を傾けながらも、思考回路は低レベルな状態を保ったままであった。

最初に思ったこと

昨年、クライアントの家でチョコレート菓子が出されたことがあったけど、意外に旨くて、ついパクパク何個も頂いてしまったな。その後その菓子は、CMを見て、明治製菓の「ショパン」であることを知ったんだっけ。はじめて見たときは、チャンネルを変えてる途中で遭遇したこともあり、夏木マリのあまりに熱い演技にCMであることに気が付かなかったな。

そして、妄想したこと・・・

シフォン・コンクールが差し迫ったある日の厨房。メレンゲをカチャカチャと泡立てる音を聞いてhyodoの叔母夏木マリがドアに寄りかかりながらイヤミを投げかける。

夏木: 「ずいぶんシフォンがお好きなのね」

hyodoは彼女に気が付いたが、メレンゲの泡立ては休めずに頭を上げる。

hyodo:「おばさま・・・」

夏木: 「生意気ね・・・」といいながら近づいてくる。

hyodo:「シフォンはやわらかくて、しっとりとしていて、それでいてメタ宇宙のようで・・・」

hyodoは口答えをする。相変わらずメレンゲの泡立てを休めずいる。

夏木: 「お黙り!坊やが!」夏木は怖い形相で怒鳴る。

hyodo:「でも、シフォンは・・・」それでも口答えをするhyodo。

夏木: 「あなたがシフォンを口にするなんて、100万光年早くってよ!」

顎をグルグリされ、恐怖に口をパクパクさせるhyodo。こう言っているらしい。

『マリさん、あなたが私の叔母だったら嬉しいです!!(いじめていただければ、よりいっそう!)』

タグ:,

カテゴリー:シフォンケーキ |  コメント (10) |  投稿者:hyodo

2004年12月22日

シフォンケーキ・ポストレモン編

22_0862_0002

冬至の日、打合せがありクライアントから柚子を頂いた。親戚の庭で実ったものらしい。7個も頂いたので、

「こんなにいただいていいんですか?近所に配らなきゃ」と言うと
「スライスして砂糖漬けにするとおいしいわよ」と奥様。
「最後の残り汁を白湯で薄めて飲む。これがまたいいんだ!」とご主人。

このご主人、酒飲みで壁一面が洋酒のコレクションの部屋があるくらいなのだが、柚子の砂糖漬けに対するこの熱のこもった言葉に、私は期待やワクワク感を超えたなんだかただならぬものを感じ取った。

打合せの帰り、柚子の香りで車中が満たされ、さわやかさな気分になりながら、『これからはレモンより柚子だな』と車だけでなく思考も飛ばしていた。

それというのも先日シフォンケーキに柚子を使ってみたのだが、レモンのような若々しい香りとは違い、なんともいえないさわやかな風味が得られ満足だったからだ。香りは柚子もレモンと同様に強いが、柚子の香りにはとげとげしていないまるさがある。

早速頂いた柚子でシフォンを焼こうと思ったが、まず奥様から伝授されたスライス砂糖漬けを今朝作り食べてみた。
「・・・・・・・・・・」と母、
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」と私。
採りたてなのか皮がとても柔らい、そして口の中に広がるまるいさわやかさ、軽やかな酸味。これは「・・・・・」としかいいようがない。

毎朝母は、イイダの低音殺菌牛乳がまた売り切れていた、ヤオコーは魚の種類が少ない、そごうの食品売場は成城石井より高くて種類も少ないなど、毎朝ローテーションで同じ文句ばかりをしゃべっているのだが、今朝は無言で、柚子をトーストに乗せたり、カスピ海ヨーグルトに入れたりで忙しそうで、最後の一切れも私に「食べてもいい?」と聞きもせずに平らげていた。私たちはいつも「うちの朝食は一番」と思っているが、今日は一段と一番度が上がった。

そして巨大な後悔が私たちを襲った。昨夜、風呂に2個も入れしまったのだ。1/2個、いやそれでももったいない。来年からは柚子湯は要らない。全て食べることにしよう、ということになった。庭には柚子を植えて桃源郷ならぬ柚子源郷を・・・と妄想が早くも始まったが、それよりこの柚子でシフォンを焼くかどうかさえ迷っているのである。

タグ:

カテゴリー:シフォンケーキ |  コメント (7) |  投稿者:hyodo

『料理』 の記事

1 2 3 4